成年後見の事例検討会(その1)

PACガーディアンズ成年後見候補者養成講習会を行った話は以前に書いた。


この際に、今後私たちとともに後見事務に関わってくださる人に登録をしてもらっていたが、その登録者を対象としたアドバンスコースとして、事例検討会を開催した。


もともとうちの講習会は、重厚なカリキュラムを組む必要はないというコンセプトがある*1。講習事項満載のプログラムは他の団体(リーガルやぱあとなあなど)がやってくれる。必要性を感じたら、改めてそちらでしっかりと講習を受けていただく。だからこちらでは細かい実務は抑えて、申請までの手続きやその他のことを学んでいただく。
その分だけ講習会の日程は少なくて済む。私たちの受講対象想定者にとっては2日間を超える期間設定は難しかろうとの考えによる。その短い期間の中で理念的には基本を示すとともに、生活支援とのリンケージがどう実現され、つながっていくのかが強調される。やはりこのあたりがPACガーディアンズの活動する所以なのだから、それを押し出す。


ただ、後見人候補者が不要ということではないし、さらに、第三者後見人として私たちの趣旨に賛同し私たちとともに活動してくれる人を増やすことは重要。だから実践的なニーズに対してどう答えるかという、アドバンス的なプログラムも必要だ。

そこで講習会受講者のうち、私たちPACガーディアンズとともに第三者後見人としての活動を将来行ってくれるかもしれない方々には登録をしていただき、その方々を主たる対象として事例検討会をシリーズで開催することにした。

少人数形式で事例を検討し、質疑応答の中で実務の具体的な手順や重要なことを知っていただく。また、PACガーディアンズとして後見や権利擁護支援に取り組むというのはどういうことなんだろうということを、事例に対する関わりから学んでいただくことを目的とする。


続きは次回。

*1:将来的にも同じかどうかは不明。ひとまず今はそうだったということ。いずれ法人後見受任機関に対する資格審査のようなシステムが降ってわいたら考えなきゃいけないだろうし。