薔薇絵亭の後、柏のNardisへ

先日書いた薔薇絵亭での歓送・謝恩パーティが終わって、私は駅まで送ってもらい柏へ帰り着く。その日はさらに仕事をしようという気もなかったので、なんとなく足が Nardis へ向かった。本当に久々。この店で私はいくらかのミュージシャンを教わっている。つくばの RodeTime 以来。


中は見えなかったけどライブは既に終わっている。この時間だから当然か。入ったらグループが飲んでいた。カウンターは誰もいない。

大きな顔をしていることは出来ないのだけれど、なんとなくカウンターの隅っこに座ることが多い。何もしゃべらないでバーボンをロックで注文。ボソボソしていたら、マスターのほうからお久しぶりですと言われた。いや、実はマスターかどうか私のほうが判別できなかったのでこっちから声もかけられなかったのだったりして。さすがに客商売をやっている人だ。


一次会の気分をしょって来ていたからだろうか。何となく酒が進んでしまった。最初は文庫本を取り出して読んでたんだけど、それも途中から仕舞った。隣に座ったお兄さんと何かしゃべっていた気がする。誰の曲がかかっていたのかわからないけど、それについて話していたかも。こういう場合、私のジャズ知識なんぞどうしようもないので、あまり語ることはない。でも流石にアルコールが入っていて、しかもあまり玄人な方も居らず、適当なことを話していたのではないか。この段階で既にかなり酔いが回っていたことを自覚すべきだったが、自覚できないから酔っているのであり。


俺がプロデュースしたんだよこのCD、と出されたのをろくに聞かないうちに買おうとしていた気がする。聞いてからでもけっこうですよとかけてくれる。どこかのジャズチャートで一週間一位だったんだよと聞く。嬉しかったなあ。へーすごいんですねえとかなんとか。
ROUTINE JAZZ QUINTET produced by Kei Kobayashi。この話はまた別エントリーにするが、私はジャケットが売れ線狙いではないとか、口を悪くしていた覚えだけはある。ついでに、あれこれバカなこともしゃべったな。そういえばさー、ジャケット写真で買わせようとするCDもあるよねー。某レーベルの女性のヌード写真とかさぁ、おれもアレに引っかかって何枚か買ってるんだよねえ、みたいな。*1
そういうしょうもない客についてもマスターは適当に流して話を繋ぐ。まったく、客あしらいとはこういうことか。


通常なら私など出る幕ではないような雰囲気がある気がしている。大人っていうか、都会っていうか。私は何も知らないただの親父で(ほんとはもっとライブ通いたいんだけどな)*2。実際、横で話題にされていることを黙って聞きつつぼけっとしているときもある。でもその日はたまたま他に人が居なかったこともあって、悪ノリしちゃったんだろう。


いつの間にか私は自宅に帰っていた。起きようとしたらやたらと左肘と左膝が痛い。左小指の付け根と合わせて三個所、私は打撲を負っていた。どこでころんだか、記憶にない。しかし左半身の痛みと血の痕が、昨晩の行状を語っている。たいへんな酔い様だったと家人はあとで呆れて語ってくれた。


カバンを見たら、CDは入っていた。あ、ちゃんと買ったんだ。
(このCDについては改めて紹介します)


※関連

*1:改めて見ると、良いジャケットだと思う。ほんと。次回のブログ記事で写真出すから。

*2:しかも店の前にママチャリで乗り付けるってのもどうなんだかという気はしている。店の人は構わずとも、客はイヤかも。