げんしけん/木尾士目(その2)
前回の続き。
→げんしけん/木尾士目(その1)(misc., 2008-05-07)
それはそうとして、この作者(木尾士目)は泣かせるのが上手いんじゃないか? 春日部咲の十字泣き*1とか、荻上千佳のぐす泣き*2とか。他にもあれこれ。あ、やられたぁ、と思わされてしまう。
作品中の実在漫画のパロディーなどは、わかるものもあったけどわからないものもやはりあった。わかる中でもっともツボだったのは、やっぱりカリオストロかなあ。スーが荻上と会話する際に“奴はとんでもないものを盗んでいきました”などのいわゆる名セリフだけでやりとりをしていく。それが噛み合っていないようでそれなりに会話成立しているような。そんなおかしみ(コミックス9巻)。
さすがに大野さんの「彼はすごいわよ」(コミックス6巻、31話その後)はわからなかったけど。でも俺はわかんなくていいや。格ゲーまったくやらないもん。
(参照)
こんなこと書きつつ私はコミケはおろか秋葉原もほとんど行ったこと無いんだけど、この本読んだらいろんなことが分かって、そういう意味でも面白いです。しかし読んだ上でもやはり行きたくないな>コミケ混みすぎ
あとは、大野さんの次第にさばけていくキャラクターとか、荻上さんの墜ちやすいところとかが印象深い。
男性キャラクターに対するコメントは却下。
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ところで「げんしけん」について書くんだったら、劇中劇からスピンオフした「くじびきアンバランス」(asin:406314450X, asin:4063144836)に触れないわけにはいかないのかもしれない。正直、そこまでの関心はわかないというか、こういったジャンルの漫画・アニメはもう私の興味からは外れてくる。でも現視研のメンバーがことあるごとに「面白かった会議」をやったり、あるいはコミックス内の書き下ろしページで取り扱ったりしているのを見ていると、どんなものかと気になりはする。決め手は春日部がぼや騒ぎのペナルティ?でコスプレをしたのが、この「くじアン」の生徒会長/律子・キューベル・ケッテンクラートだったことだろうか(コミックス4巻)。春日部が図らずも実に会長らしい振る舞いをしたことで高い評価を受けるのだが、それで、いったんなんなんだそれ、と。
それでちょっと見てみた。あー、そういうことかと理解。でも、私は萌えません。ちょっと勘弁。