ファーストフードの店で

会議の前に作業をするため、ファーストフードの店に入る。この駅の場合は、雰囲気で選ぶとここかもうひとつの店になる。順番に使っている。


しばらくして頭が痛くなったので遊び始める。すると周囲の若い男女にも目と耳が及ぶ。高校生カップルらしいのが2組。近くの男女のうち、男性は取り立てて興味も沸かないが(当然でしょ)、女性のほうは話を聞いていると面白い。他愛のない会話だが、ものごとのとらえ方がポジティブ。あのレシピはこうするとおいしいとか、店や人物評も嫌みが無く、目の付け方にその人独自の観点があって、聞いていて(耳に入るんだよ、失礼)楽しい。
男性はふんふんと聞いているくらいなんだが。

店に入ってきた当初は声だけ聞いているともっとふざけた感じなのかしらと思ったんだけど、うーん、外見も下手するとそんな感じなんだけど、やはり話を聞いてみないと分からないものだ。家庭も落ち着いているのだろうなと想像された。

彼らの方が早々と店を出て行く。結局彼女の顔も見なかった。
どうもありがとね、と心の中で挨拶。


しばらくすると高齢の男女が来店。くつろいでいるうちに斜め前で1人で食べている高校生に声をかける。君はどこの生徒なんだい。〜〜高校。ああそうなのかい、と続いていたようだ。遠くなのでよく分からなかったが。
まだ高校に入りたてくらいの、幼さの残る感じ。彼女云々はもっと少し先の話だろうな。そんな男の子。おじいさんの問いかけに戸惑ったかに思えたが、でもつっけんどんに対応しなかったのは良かった。


時間が来たので私も店を出た。