画板の活用

部屋で仕事をしているとスペースが無く困ることがある。ただでさえ捨てない人だし、作業中の資料など広げっぱなしでいたり。弁当を広げることもできないんじゃなー、と思案していた。

それで、机の引き出しを引いたときに、板を置くことを考えた。寸法を測って、こんどの休みにでもDIY店にでも行って適当に買おうとメモ書きする。


自宅でそんな話をしていたところ、有給休暇をとっていた妻からメールが入る。実家に良い板があったから持って帰る、とのこと。

彼女が小学校のときに使っていた画板だった。運ぶとなると面倒なものを、電車と自転車経由で自宅までえっちら持ってきた。


試しに使ってみてはと渡された。
使えなかったら捨てて良いかと聞いたら、バカなことを言うんじゃないと怒られた。私は自宅にまた持ち帰っても始末に困るのではと気を利かせたつもりだったのだが、そもそも捨てるという発想がとんでもなかったらしい。


事前に測定した寸法とは違ったものの、引き出しの上に置いたら、割とすっぽりと収まった。かえってきっちりと寸法通りにこしらえたら、使用中ずっと引き出しの中にある文房具を取り出せなくなるところだったから(!)、このほうが良かったのだと思われた。うーむ、素人考え休むに似たり、か。


手近に置き、弁当など食べるときだけ引き出しを引いて画板を置く。食べ終わったら元に戻す。
ほかにも、机にあるパソコンで仕事をしながら手元に資料を置いて作業する際にも便利だ。しかもそのまま固定させるわけにもいかないから必ず片付けるところが良い。
なかなか重宝だ。


よく見ると、妻の名前が旧姓でペン書きしてあった。