GROOVY / Red Garland

昨晩の帰りは結局ぴったりする曲が決まらなかった。何か普通のジャズを、テナーサックスで芯の入った音が欲しいイメージだったんだけど、見つからない。騒ぎ立てず落ち着いてびしっと通す音を。50年代からせいぜい70年代頭までくらいで。
とっかえひっかえ音を聞いてもピンとこない。
鳴らす機械が悪いのはもちろんだが、聞く側の私も受容できていないんだなと感じる。書類にしても、本、マンガ、音楽、いずれも情報過多で処理し切れていない。いっぱいいっぱいなのかなあ。


聞かないという選択肢は選ばれなかった。
それでというとなんだか出てくる答えに相当失礼だが、結局レッド・ガーランドになった。しかも極めつけの「グルーヴィー」。


グルーヴィー

グルーヴィー


気の利いた人ならここで、しかし本作品はこんな良いところが有りなどと述べ立てるんだろうけど、私はしないよ。できないし。


1曲目の親しみやすさで聞き続ける気になったんだろう。繰り返しのわかりやすいフレーズ。そこからアドリブに入る。急ぎもせず、騒ぎもせず、ほどよく楽しそうな C Jam Brues から。
聞きたい音は、このピアノのポーンというのでも良いなと思い直した。


出力が良ければもっと聞き入れたのに。くそっ。


頭がごちゃごちゃな状態は治らなかったにしても、少し楽にして、***のことや***のことなどぼーっと考えながら帰った。