「リトル・フォレスト」(五十嵐大介)、とりわけ栗の渋皮煮について
栗の渋皮煮を近所の方が作って、何回かお裾分けしていただいていた。それで自分でも作ってみたいと思ったらしい。ちょうどそんなときこの本を図書館で見つけて、妻が借りてきた。このシーズンにこの本が見つかるなんて、タイミングとは不思議なもので、それで私たち家族は今年もおいしい栗の恩恵にあずかっている。
- 作者: 五十嵐大介
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青森の集落に住む主人公が、耕し、蒔いて植え、収穫し、料理して、食べる。周りの人々との関わり合いや、周りの環境・自然の描写。
栗の渋皮煮は第1巻のほうに描かれている。
私ではなく彼女の方が先に見つけて読み始めたのは、納得のできるところだ。本書は私ではなく彼女にこそふさわしい。*1
作者の五十嵐氏について私が読んでいたのは「魔女」「海獣の子供」のほうだった。本書も知らないわけではなかったが、出会いが無かった。出会っていても書く資格というか素養すらもなかったが。
以下は本の内容ではなくて栗の話。
栗の渋皮煮のレシピをネットで検索して2つ載せておく。上記の本に紹介されているレシピと同じかどうかは未確認。
とにかく皮をむく作業にたいへんな手間を要する。ようだ。私が帰宅したら、それまでずっと皮むきに従事していたから手があぁ〜とも言っていた。
それが終わると何度も煮直して渋みを抜く。このとき煮汁が赤ワインのようになる。ワイン色の判定の時だけ私も参画した。
そして砂糖で煮込む。こんなにもたくさんの砂糖を入れちゃうのかと驚くほどだが、いや、ケーキやお菓子類はもちろん、アイスクリームや清涼飲料水に入っている砂糖の量も実は半端じゃないのだよね。
できあがったらさっさと食べてます。ここは家族全員。
使った鍋や皿など洗うのは私(も)。それで気づいたのだが、渋みが食器に付くと洗うのがちょっとたいへん。スポンジでさらっとなでつけただけでは落ちない。
食べながら、コレ(あるいは渋皮をむいた段階の栗)をどこかに卸したら幾らくらいで売れるんだろうと考えている私なんぞは実に浅ましいのである。
- 作者: 五十嵐大介
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*1:別に女性が料理をすべきとかそういう話ではない。彼女は東京の人だが野菜や花を育てるのが好きで、私は田舎者だがろくに田畑のことを知らず、ああそうねシチーボーイだったわねと言われる。そんな言葉があるか。