「王様の仕立て屋」16巻新しいキャラクター
もったいないのでまだ最後まで読んでないけど、「王様の仕立て屋」16巻が出ている。
王様の仕立て屋 16―サルト・フィニート (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 大河原遁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: コミック
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いわゆる職人の蘊蓄ものということになるが、ギャグというより洒落の転がし方がさらっとしていて肌に合う。キャラクターどうしの距離の取り方も悪くない。気骨の持ち方も気持ちがよい。もったいぶり方は蘊蓄ものなんだからそんなもんだろ。あまりギトギトしてないし。それにやはり、芯には‘心づくし’のようなメンタリティーがあるし。
ということで、本筋の展開もさることながら、ずっと読んでいる中のひとつになっている。
ここにきて新しいキャラクターが増えた。ロンドン支店長のクラリッサ*1。
主人公がかつてロンドンのサヴィル・ロウで仕事をしていたときにはまったく登場しなかった、っていうか、ロンドン支店があるってことすら話題になっていなかった。だからここに来て展開の都合で登場しているということ。都合が良いと言えばいいのだが、そういうのはありがちなので了解。
16巻の冒頭、登場人物欄に出ていたから、あ、新キャラだと紹介文を見る。今までのキャラクター設定などからしてこの人も有能かつ自負心がありバイタリティーのある人なのかなと考えた。今まではそれに加えてひと捻りすることで各支店長が出来上がっていたから。
今回のクラリッサもベースが同じと言えば同じなのだけれど、でも予想していたのとは方向性が違った。
ということで割と気に入ってしまったのだけれど、でもあまり頻出しそうにはないな。今回のエピソードが続く次の巻あたりまでかも(涙)。せいぜい活躍を期待するとしよう。あるいは、スピンアウト作でも作ってくれないかしら*2。
しかしこの漫画読んでも、いつまでも私の服の質は上がらないな。まあ収入すなわち社会経済状態が変わらないのだから当たり前か。