知的障害がある親の子育て支援者向け実践ガイド(英国)

知的障害のある親に対する子育て支援ネットワークである Working Together with Parents Network からのニュースレター第3号については先日紹介した。


子育て支援ネットニュースレター第3号(misc., 2007-11-05


その際に、知的障害がある親の子育てを支援する人に向けた実践ガイドが発行されたという話にも触れた。彼らのネットワークでは、これについてみんなで勉強しましょうとこの夏から秋にかけてミーティングを開催している。またネットワークの会員には冊子を配布している。私も海外会員なので、これを送ってもらった。

まだ読めていないのだけれど、けっこう興味深い特徴を持っている。
 
これが面白いのは、英国保健省(DH)と英国教育技能省(DfES)*1の共同執筆というかたちを取っているところだ。形式だけではなく、この作成に携わったメンバーは障害福祉と児童福祉の領域からそれぞれ出ているようだ。既にこの課題は両領域の重なり合う部分であって、互いの視点や目的、優先事項などが異なるので衝突するという問題は指摘されていた。しかしお互いが協力し合うことでよりよい支援環境が形成されることも各関係者が指摘するところであった。そりゃそうだなあと思っていたところでこのガイドの発表があった。少なくとも前向きに取り組もうとしているということかと理解して感じ入った次第。


印刷媒体だけではなく、pdfとしても入手できる。

Good practice guidance on working with parents with a learning disability (DH and DfES)

関心のある方はダウンロードされたい。またこのガイドについて関心のある方は名川まで連絡をいただきたい。みんなで読んでみようと計画している。あまり長いものではないし、難しいことも書いていない(ように思う)。


目次の構成や中身への簡単なコメントはまた改めて行う。時間があるかなあ。*2


なお、子育て関連の記事は下記に並べてあるので参照されたい。
知的障害のある親の子育て支援(mnagawa's HP)
 

*1:ブラウン政権では組織変更のため児童・学校・家庭省(DCSF/The Department for Children, Schools and Families)となっている

*2:こちらに書いた。参照されたい。→http://d.hatena.ne.jp/mnagawa/20071225/1198543726