plain text について

知的障害のある人などにも必要な情報をわかりやすく提示する文章を、plain text という(人がいる)。例えば政府刊行物の easy-read version が出ていたとしたら、それも含まれる。


plain text とは低次の内容に書き換えたわけではないから simple text ではないと主張するのがカナダの当事者団体である。同じく、rewrite という言葉もあまり使われないかもしれない。“わかりやすい文章への書き換え”というのを一度やってみると分かるのだが、結局は単なる書き換えでは済まなくなる。


このような plain text を多くの文書について同時発行するようにしているのが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド(他の国でも民間の自主的な活動としては見られるところはある)。
英・豪は確認していないが、少なくともニュージーランドについては政府の取り決めとして発行されている。これらの国の場合、先住民族を始めとする他言語使用者(少数民族)に対する配慮が重要な施策であるために、明確に打ち出されていると言える。だから知的障害のある人にとっても利益を被りやすいというところ。

当ブログで紹介する文書がときどき easy-read version についても示していたのは、そのような背景があってのことだった。


以上、既に旧ブログでは紹介していたことではあったが、再掲しておく。
これらのことについては、下記のページに整理しているので関心のある方は参照されたい。


知的障害者にもわかりやすい成果報告のプロジェクト(mnagawa's site)


次のエントリーでは、この plain text による fact sheet である、plain fact について記載する。