使いやすい学内施設とするための協議を行う

学群棟(学部棟)の一教室(演習室)のドア(開き戸)を抵抗の少ないスライドドアに変える工事他について、施設部の方々と現場で落ち合い、協議。これは今年度予算で実施してもらえる。
その後に、同棟全体の出入り口について、このドアが重くて開けにくいので自動ドア化を検討。その際に、出入り口周辺に自転車の無断駐輪が出来ないようにする工夫とか、アクセシビリティを高めるための工夫が出来ないか話し合う。これは次年度扱い。
さらに別の入り口について、雨天時に車いす利用の学生が自動車で来ても雨に濡れず棟内まで円滑に入れるように改修できるかどうか検討。こちらは予算目処立っていないものの、いずれということで要望に含めておいていただく。
 
施設部が学内設備を改修(新設)する際に、障害学生支援の関係者に連絡をくださるようになって、私たちの意見を聞いてもらえるようになった(これまで出来なかったのではなく、手順として確立していなかったところから円滑な稼働に変わったということ)。学生がその場に立ち会うことも少なくない。何年か前から学内アメニティ向上のひとつとして私たちのこともいっそう配慮してもらえるようになり、たいへん助かっている。以前は設備が出来上がってから、当事者の使い勝手が悪く困るとの声を聞くこともあったのだが、それも減らせるようになってきた。

また小さな段差の解消のような工事は、連絡が付けば速やかに対処してくれるようにもなってきている。大規模なものは年次計画に組み込めるよう検討してもらう。


先日も、車いす利用の学生が使う学生宿舎の改修について検討した。学生と落ち合ったところには施設部、学生部、宿舎担当、各関係者が集合し、大学構内から一緒に宿舎までの道を歩きつつ移動困難な部分など確認しあった。総勢で13名くらいだったろうか。これほど大規模な一行となったのは私も初めてだったので、ちょっと戸惑いすら覚えたくらいだ。
そのまま宿舎へのエントリーの問題も確認。それから宿舎内の部屋について、トイレや台所などを中心に検討。私も随行していて驚いたのは、これだけの関係者が一緒にいると、細かく具体的なことや少し大きな検討事項についてもその場でパッと調整・決定が出来ること。これは間接的に説明しやりとりする苦労(それでも理解されるかどうかわからない)と比べ、本当に感動を覚えた。

施設部は私たちとの連携を意識してくださるようになっただけではなく、改修の際には私たちと現場で話し合うことを手順に含み込むこととしてくださったらしい。


また障害学生支援室だけではなく、当該学生の所属組織の教職員も積極的に対応してくれることもある。芸術専門学群の教員は、写真と説明を駆使して丁寧に課題を提示してくださったので、それに基づいて改修が行われることになった。例えば私などはそのような説明資料の準備など下手なので、さすがだなと感じた。


本学は、だだっ広く起伏がある土地と、古い建物という、二重のハンデを背負わされている。なかなか運動障害(肢体不自由)学生には優しくない部分もあるのだが*1、それでもこのように努力をしてくださるのは、私たちの大学にとって財産だし他の方々にも伝えたいことだと思い、ここに書き出す次第。


ソフトウェアもまだまだですが、少しずつ、というしかないです。

*1:ただし仮にパーフェクトな環境になったらそれはそれで違和感もある