アルゲリッチ、おチャイコ、まみあな

図書館のCDもたくさんあるわけではないから、次第に借りるものがなくなってくる。最近はほとんど新しい出会いを求めて借りる感じ。従って外れも少なくない。*1


某氏がピアノを演奏するチャイコフスキー作曲ピアノ協奏曲1番を借りる。だらっと聞くが、ぜんぜん乗らない。やっぱりこれだなあと改めてアルゲリッチを探し出して、今日の帰宅時に聞く。*2

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番


思い切りが良くてエモーショナルで、この曲はここまでやりきってくれないとすっきりしない。頭が疲れていたので何も聞けないと思っていたのだけれど、結局第3楽章まで聞き終わって、気持ちよかった。


そういえば、チャイコフスキーのことを業界の方々はおチャイコさんというのですか。私はそういうのはよく知らないけど。この言葉を始めて目にしたのは、確か『まみあな四重奏団』だったと思う。*3

まみあな四重奏団 (集英社文庫(コミック版))

まみあな四重奏団 (集英社文庫(コミック版))


槇村さとるは『Do Da Dancin'!』の途中くらいまではほぼすべて持ってたんだけどな。『放課後』『青春志願』とかから単行本で揃えてるし。『ダンシング・ゼレネーション』や『半熟革命』が好きだった。


あ、で、『まみあな四重奏団』は『半熟革命』などと同じラインの、槇村節が入った音楽一家の物語だった。あまり悪いヤツが出てこなくて、ドジで要領悪くて、でも純で最後は暖かい。
ヒロインはなかなか上手にならないバイオリン弾きで、才能のある兄たち(楽器は長兄からそれぞれチェロ、ビオラ、バイオリン)に引け目を感じる自称みそっかす。
いっぽう双子の兄(バイオリン)は既に才能開花して離されるばかり。その兄が父の代役で急きょソロデビューを果たしたのが、とてもポピュラーなメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。


あれ、じゃあチャイコフスキーはどこで出ていたんだろう。忘れてしまったな。二階に上がればあるんだが。


この頃の音楽漫画って、あまり曲をひねらずわかりやすいのを並べていたのだなと思う。

*1:それは私のレパートリーあるいは許容範囲が狭いことの裏返しでもあるのだが

*2:私の聞いたのはこの盤ではないのだけれど、同じくデュトワ指揮ロイヤルフィルのを選んでここに掲載する。彼女の十八番らしく、多くの盤が出ているらしい。

*3:これは文庫版。私は単行本(全2巻、というか)で買って、その後に文庫本でも買い直した。