「ささめきこと」第1回、2回の放映と、単行本第5巻
時間がないので箇条書き的に。
かざらない、あまり詰めない時空間と言葉のつくりかただなあと感じた。背景も含めて絵も綺麗。主人公たちの心のやりとりとドラマを、真面目に追おうとしているのだろうと思われて好感を持った。それは音楽にも現れており、ピアノを中心としたアコースティックな音で不安や流れなど表現している。
1回目の冒頭にあのキスシーンを持って行ったのね。面白い。
その後の村雨純夏と風間汐の反応から、2人の関係を提示するやり方。これはなんというか、テクニカルだけど。
大筋として、派手な演出にしない。
でもきちんとすべきことを描いているのが好い。
アニメは原作に沿いつつ、登場人物の気持ちの表現にオリジナルのエピソードやシーン、セリフを少し加えて強調するなどの工夫をしているように感じられるが、概ね既読者も含めた了解が得られるのではないか。
脚本は倉田英之さん。R.O.Dを見返してしまった。TVシリーズも好きだけど、私はOVA第3話のナンシー・幕張の最後の表情にやられたんです、ってそれは脚本の仕事じゃないね。
話を戻して第1話。
振り返った綿木千津香(図書委員先輩)の泣き顔、それで泣く風間汐の泣き顔。
最後にいろいろ思って村雨純夏のほおを伝う涙。
夏期の「青い花」にしても今期の「ささめきこと」にしても、泣き顔がポイントというネタについては、この後で書く予定。でもいつ書けるかな。*2
村雨純夏の中の人(高垣彩陽さん)については、最初聞いたとき、どうかなと思った。もっと低い声を想像していたから。でも始まってみると、これで良かった。メリハリはっきりとしていて、効かせるところは効かせている。独白のようなつぶやきが大事なんだろう。既に2回目放映にして定着している。
原作もそうだが、アニメも村雨純夏の視点を中心として、彼女の秘められた気持ちを書き綴っていく。だから、原作既読だとどうしてもあの山場までを想像して、アニメを見ていても今から盛り上がってしまう。今期でどこまでを扱うんだろうね。
第2回放映は朱宮くんエピソードまで。ネットのその筋の方々がいろいろ反応するのかなあ。とくにCパートとか。
単行本第5巻についてひとつだけ。
朱宮くんさ、あれで良かったのかなあ。
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