高齢者・障がいのある人の消費者被害シンポ(愛知県)参加と、新幹線の最終

昨日はこちらに参加していた。


私の役割は、基調報告とその後のシンポジスト。とりあえず任を果たせたようでほっとしている。朝の新幹線に乗って昼に打ち合わせ、そのまま講演をやって、閉会後に懇親会。一次会が終わったところで新幹線で帰宅。泊まりも勧められたが、今回は遠慮させていただいた。


これまでは愛知県弁護士会の高齢者・障害者支援に取り組む方々との仕事が多かったところが、今回の企画は消費者被害救済の活動に取り組む方々との企画だった。私たちが愛知でやっていたのは障害がある人の消費トラブル支援だったのだから両方の領域の弁護士と協働できれば良かったのだろうが、あまりその機会もなかった。今回ご一緒させていただいて、消費者問題対策特別委員会の方々にもとても良い人が多いと感じ入った。


中身の話を飛ばして書いてしまうけど、懇親会での彼らの和やかさと被害対策に取り組む話の熱心さは嬉しかった。どの弁護士会もこうなんだろうか? 今回のシンポ準備でお世話になった先生はホームレス支援がメインらしかったのだけど、熱心にやっていらっしゃるようだった。関係ない私が言うのは余計なお世話だが、プロボノというかはほどほどに、事務所運営もお励みくださいまし、なんて。

加えて昨日は被害対応の寸劇で活躍された名古屋市消費生活センターの相談員の面々が懇親会を盛り上げていた。関東など他地域でも相談員の方とは一緒になることがあるけど、どのセンターも相談員さんは元気で良く喋る人たちなんだろうか? 電話や面接でお話を伺うだけではなく、海千山千の業者とも交渉しなければならない以上、押し出しの強弱も自由自在で口も達者であることも職業能力なのだろうか。いずれにしても彼女たちが同席だと、場が和やかになる以上に華やぐというか、活気があるというか、笑いが絶えませんでした。


閑話休題
肝心の中身について。主催者側の主旨として、今回は被害の気づきとそれを支援に結びつけるためにはどうしたら良いか?が中心に話し合われた。これまでの研究などから、私は被害・トラブルの気づきを高めるためには、周囲の人たちのエンパワメントも重要と考えている。被害当事者が被害に遭っていることに気づくポイントというのはそれなりにあるが、気づいたとしてこれを対策に結びつけられるまでにハードルがある。周囲の人たちも、自分ではどうしようもないと言わばパワーレスな状態であることが少なくない。
もちろん本人を飛び越えた対策になってはいけないのだけど(本人の困り感が学習されない)、周囲の人も含めた場の中でさっと動けないと話が止まってしまい、“まあ、高い勉強料だったね”となる。その辺りが幾分なりとも共有できたのではないか。


もうひとつ、消費者被害対策が一段落してから福祉・生活支援領域へとバトンタッチする連携の重要性が改めて確認された。法的にできる被害対策が終わっても、その人の生活は続いていく。高齢者や障害者の場合は他の支援もあわせた生活継続に配慮する必要もあるかもしれない。そのために法曹界と福祉の人で照会が相互に可能となっている体制は意味がある。


最近の傾向として、クライアントの課題が多重化(多問題化)していたり、あるいは障害かそうでないかが明確でない人なども多くなっている点も話題として取り上げられた。従って相談を受ける側、支援をする側としても、縦割りを越える必要性は高くなってきているのだが現実には対応し切れていない。弁護士の方々にはちょっと新しい話題らしかったので、言及できて良かった。


最後にひとつ。
帰りの新幹線、時刻を間違えていた。乗り換え案内ソフトで事前に調べていたのだけれど、22時過ぎの名古屋発新幹線が最終であるところを、うっかりと午後8時と勘違いしていたために、急いで名古屋駅に向かうことになってしまった。周りの方々にも慌てさせてしまった。申し訳ない。…そういえば、大阪だって確か8時半くらいが最終なのですよ。それなのにあれぇと頭の片隅では思っていたのだが、急いでいたためにあまり考えず“最終は8時過ぎ!”と思い込んでいた。そうしたところが自宅には23時(午後11時)くらいに着いてしまい、“おや、新幹線の最終に乗ると零時を過ぎるはずなんだがなあ…?”と、ここまできてようやく間違いに気づいた。
やはり何も考えてないんだな>私


長くなったので、続きを次にエントリーにする。